最近読んだラノベ

お気に入りのライトノベルを探して

どうも最近、面白いと思えるラノベが減ってきた。自身の嗜好が変わったのか、ラノベ側が変化したのかはよく分からない。両方かも。

ただし、賀東招二*1が『物語工学論』の対談で述べているように、ラノベはジャンルとしての硬直化が進んでいるなあという印象はある。

賀「先日ツタヤのラノベコーナーにいったんですよ。平積みにズラーっと並んでる表紙の数々を見ると、『あれーおっかしーなー……俺、こういうところで仕事してたつもりなかったんだけど…』って(笑)」

新「ちょっと脚本書きに行って戻ってきたら、ワシのいない間に何があったんじゃ、みたいな(笑)」

賀「そんな上から目線ではなく(笑)。アキバのエロゲ売り場みたいになってるんでびっくりしただけで。なんかね、お花畑になっちゃってて」

商業である以上は利益を最大化しようと適応を試みた結果、ジャンルが偏るのは理解できなくもない。いや、むしろ自然なことなのかもしれない。

でも中長期的にはどうなんだろう。環境は変化する以上、あまりに適応しすぎるのは危険だと思うんだけどなあ。袋小路にはまり込んで全部どか〜んにならないといいんだけど。

と言いつつ、探せばあるもので

ファンタジーなら『烙印の紋章』。主人公の設定がやや変則的でありつつも正統派の香りがする。既刊は4巻までだけど、ぜひ長続きする話になってもらいたい。

ブコメならインフィニット・ストラトスがなかなか好み。

IS〈インフィニット・ストラトス〉 (MF文庫J)

IS〈インフィニット・ストラトス〉 (MF文庫J)

自称、ハイスピード学園バトルラブコメ。どの辺りがハイスピードなのかはよく分からないが、学園+バトル+ラブコメが盛り込まれている。狙いすぎな気がしないでもないけど、まあある意味で鉄板なのは認める。ベタなのは嫌いじゃない、むしろ好き。

もうすぐ出るらしい3巻に期待。