久しぶりに思いっきりゲームがしたいなあ

と妄想するこの頃。でも、特にやりたいタイトルがない。

あ、だいぶ前だけど、中古で買ってきた『シャイニングフォース・イクサ』はやった。

シャイニング・フォース イクサ

シャイニング・フォース イクサ

作風は好みだし、丁寧に作りこもうとする努力は随所から感じられた。ただ難度調整が微妙に変。全体としてやや単調で作業ゲー感がある。というわけで個人的な感覚としては、もうちょっと頑張ればなあという佳作どまり。

スーパーマリオRPG』とかをやってた頃には黙々とレベル上げも楽しかったのだけれど。なんだかんだで、僕の感性も劣化してきたのかもしれない。

なつかしの美術

中学生のころ、渋々ながら美術史を勉強したことがある。時代・画家・代表作・概略をセットにして延々と暗記する日課には、嫌でも飽きさせられたものだった。

もっとも今にして思えば、ちょっとかじってるだけで意外なほど役に立つので、暗記に損はなかったのだと考えるようになった*1

バロックだの、ロココだの、ミケランジェロレンブラントボッティチェリ、モネ……etc。細かい所はぜんぜん覚えていなくても「あ、そんな名前があったね」という記憶の断片があるだけで、興味がもてるし再記憶も楽になる。この前とうとう、国立西洋美術館にまで行っちゃった。先生ありがとう。

年末の大作。買う気はないくせに通ぶって批評はする

FF13のFINAL TRAILERが公開された。
D

どうしてもスターウォーズの親戚に見える、いやそれ以前に飛び交ってる単語(ファルシ、ルシ?)がよくわからない。まあそれはともかく。

きれいなCGだなあ、とは思う、思うしそれは魅力的なことなのだが……こういう映像を見るたびに考えるのだけれど、リアルさを追求する果てにあるのは何か? リアルという基準は、”現実現実と比較して”である以上、究極のリアルは現実でしかないのではないか。

つまり、リアリティを追求する方向での進化は終わりが見えているように思えてならない。それがどうしても気になるし面白くないし怖い。ティルズシリーズのようなトゥーン的な表現のほうが魅力を感じるけどなあ。

的外れ?

もっとも、この批判というか思考実験には反論だってあるだろうし。

  • リアリティを追求する果てにあるのは現実ではないかもしれない。超現実的なオブジェクト、例えばトレイラーで言う召喚獣などは、むしろ映像作品の表現を現実以上に引き上げていると言えるのではないか。
  • もしリアリティの行き詰まりが起きるとしても、そこから新たな模索を始めればよいし、それまでの蓄積はおそらく無駄にならない。
  • 映像面での行き詰まりがあったとしても、それは作品全体としての行き詰まりを意味しない。

ここで美術史の話を思い出す。絵画分野では、19世紀までで一通り写実的な技法が登場した後に、それに反発する形で印象派が登場したそうな。どうもゲーム業界とかぶって見える。ゲーム世界は絵画を後追いしているのか、それとも未知の世界へ進んでいくのか。どうなるんだろう? 多様で面白い世界を見せてほしいものだけれど。

*1:この辺に80:20の法則があるんじゃないかなあ。全体の2割の知識量でも8割ぐらいをカバーできる。逆に言うなら、専門家といわれる存在は残りの2割のために心血を注いでいる